キリスト教保育
キリスト教に根ざした保育をします
一人ひとりの子どもはそれぞれ生まれる前から違った個性を持っていて、その全員を神様は愛しておられると聖書は教えています。同じ親から生まれた兄弟であっても違いがありますが、その違いは神様がそれぞれの子ども全員に計画をもっておられるから生じるものです。そのように自分がユニークな存在で、愛されているということを知ることができる、キリスト教の精神に根差した保育を当園では目指しています。
<子どもが自分自身のユニークな価値を認識するために保護者、保育者ができること>
- 1. 感謝の気持ちを持つ
- 子どもが独自の人格、才能、能力を持ったユニークな存在であるということをまず親自身が認め、単純に感謝できるのは重要なことです。ときに親の期待は高くなりすぎ、自分の子どもに完璧を求めてしまうことがありますが、子どもが持っているものをまず感謝する気持ちを持つことが大切です。
- 2. 子どもに自分自身が価値のある特別な存在であることを教える
- 背が低い、高いなどの色々な違いや個性があるのは、一人ひとりを神様が目的、計画をもって意図的にデザインされているからだとキリスト教では考えます。そして、神様は絶対失敗しないお方で、子どもを愛しています。それを子どもに教えることによって、本人が自らの個性についてプラスのイメージを持つことができるようになります。
- 3. 子どもの必要と能力を考える
- ○○君は運動が苦手で絵を描くのがとても上手です。だったら誰よりも絵が上手になることが大切なのでしょうか?そうではありません。決して他の子どもより上手になることを押し付けてはいけません。それよりも美術に対して子どもが興味を持てるようにしてあげる方がよいでしょう。
- 4. 自分は特別な存在だと子どもに感じさせる
- 子どもが「自分は特別だ」と感じる方法を考えてみましょう。子どもと特別な日(誕生日など)に特別な時間を過ごすことが大切です。難しく考えず、「ただ一緒に時間を過ごす」ということです。
日常生活では毎日のお祈りや歌(賛美)、保育者が伝える聖書の話などを通してキリスト教の精神に触れ、自分自身や周りの人を愛し、自分をとりまく世界への関心を育んでいきます。
また、聖書には「たいせつなのは、植える者でも水を注ぐものでもありません。成長させてくださる神なのです」(コリント人への手紙 第一3章7節)とあります。子どもは本来自分の中に成長していこうとする生命力を持っていて、適切な時期に適切な環境が与えられれれば自ら成長していきます。それを援助するのが親や教員の役目だと考えます。
成長する過程で子どもたちは年齢に応じて様々な課題に直面しますが、そのたびにまず神様に祈り、イエス様ならどうされるか一緒に考えます。お友達同士のトラブルであれば、どちらも神様に愛されている子どもであることを思い、お互いの存在を尊重し、赦せるようになることを祈ります。保育者はそれぞれの自分流の考え方ではなく、常に聖書にもとづいて判断することで、いつも偏ることのない価値観で子どもに接することができます。
神様の大きな愛の中で祈り、賛美し、自分らしく周りの人たちと共に育っていくことを目指しています。